皆さん、こんにちは。自分で言うのもなんやけど、「採用の神さま」小畑重和です。
4月も20日を過ぎて、こちら北京では30℃近い日もあり、短い春を通り越して、冬から一気に夏やないかという勢いです。
日本では、もうすでに4月選考開始の企業から内々定が出始めていることでしょう。そしてめでたく内々定を得て、内定受諾の意思決定を迫られていることもあるかと思います。「もっとゆっくり考えさせてほしい」「他の企業の選考が終わるまで待ってほしい」などと思っている人も多いでしょう。
そこで今回は、就活生の知らない「意思決定を迫る会社」と「迫らない会社」の違いについてお話ししたいと思います。
意思決定を迫らない会社は「懐の深い会社」?
人事・採用担当者からすると、「内定をどのタイミングでどんな形で出すか」「どう入社の意思決定に持っていくか」は最も重要な仕事です。せっかく欲しい学生を見つけたのに、入社にいたらなければ元も子もないですから。
採用の神さま的には、内定と同時に受諾の意思決定を迫ります。あるいは意思決定と引き換えに内定を出します。いわゆる、「握り」にいくわけです。
大学進学時は、複数の大学・学部を受験した後、合格・不合格が出そろい、その手持ちの合格カードの中から「どれにしようかな…」と選択するイメージがありますよね。学生は就活でも、手持ちのカード(内定)が出そろってから、「さてどれにしようかな…」と落ち着いて選択するものだと当初は思っています。
しかし、ボクらは迫ります。「ウチに来る気はあるの?どうする?来ない?内定が出ればすぐ受諾できる?今、この場で決められる?」と、意思決定をするように迫ります。
一方、意思決定を迫らない会社もあります。
「内定です。返事はいついつまでに下さい。まあ、一生のことなので、ゆっくりと考えてください」
みなさんはどちらの会社がいいですか?
学生のみなさんには、あきらかに後者の迫らない会社の方が人気あるでしょうね。「強制しない会社だ」「学生の主体性に任せてくれる会社だ」「懐の深い会社だ」などと評判が良さそうです。逆に、「意思決定をこの場でしなさい!」という会社は、「やり方が強引だ。きっと仕事でもそういう強引なところがあるに違いない。強制的な社風の会社に違いない」と否定的に思う人もいると思います。
それでも、ボクらは迫るんです。