ソフトバンクグループ(SBG)創業者の孫正義氏は、未来について語るのを好む。孫氏が語る未来とは、人工スーパー知能(ASI)やブレーンコンピューター、自動運転車など、人間よりも機械に関することだ。だがその孫氏は今、人間が引き起こした厄介な問題に対応するよう迫られている。ソフトバンクの株価は1日の東京市場で8.2%急落して終えた。携帯国内最大手のNTTドコモが、来年4月から携帯電話料金を最大40%値下げすると発表したことが売り材料だ。NTTドコモが値下げに踏み切る背景には、競争の欠如が携帯電話料金の高止まりを招いているとして政府幹部が最近、不満を表明したことがある。日本の携帯業界は事実上、ドコモとソフトバンク、KDDIの大手3社による寡占状態にある。
ソフトバンクに降りかかる火の粉、他社の料金値下げ
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