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 TPPが年内に発効することが決まった。これはさまざまな意味で、日本にとって大きな意義のあることだ。

 まず、TPP交渉が妥結した経緯を思い出そう。米国が抜けて11ヵ国になったのだが、その後、交渉をまとめあげた最大の功労者は日本だった。これは、「独自の外交交渉ができず、米国に追随するだけ」といった悪口も言われていた日本の外交にとって、画期的な出来事だったといえる。

 そうしてまとめあげたTPPが、日の目を見なければせっかくの交渉も色あせるところだったが、発効にこぎ着けたことで、日本が独自の外交を繰り広げたこと、そして世界の自由貿易を推進したことなどが、人々の記憶に深く刻まれることになった。