敵の6割を味方にできれば勝者に?社内政治の小手先テクニック
シンガポールのマリーナベイサンズ屋上にて、男の敵について考える筆者

男は敷居を跨げば7人の敵あり
敵を味方につける仕事術とは

「男は敷居を跨げば7人の敵あり」ということわざがある。

 男が外で活動するときは、多くの競争相手や敵がいて苦労があるという意味であるが、会社にはこのことわざを体現するかのように「あなたが良かれと思ってしている提案・仕事をつぶしに来る敵」がゴロゴロといるかのように思えるときがある。

 たとえば、会議で改善点を話しているときや、新たな方針に沿った仕事について話しているとき、「いやいや、改善が必要なのはわかるけど、なかなかね……」と発言する人たちに囲まれた場合、あなたはそう感じるだろう。

 敵対するわけでもなく、かと言って味方になって後押ししてくれてわけでもない。しかし結局、なかなか重い腰を上げないので、邪魔をする人と同類になっている人たちである。

 こうした人たちは、得てして「いやいや」と「なかなか大変で」という言葉を好んで多用し、あなたが良かれと思って用意した、会社の利益になる改善案や新しい仕事を拒み続ける。このような、新しい仕事や変革の弊害になる人たちを、ここで仮に「いやいや・なかなかおじさん」と呼ぶことにする。

 このようにに語ると「いやいや・なかなかおじさん」は、会社の新しい仕事や変革へのお荷物かのように思えるが、筆者は今ここで彼らの悪口を語りたいわけではない。むしろその逆だ。

 会社で自分の仕事をスムーズに進めるためには、「いやいや・なかなかおじさん」を味方に変えられるかどうかがカギになってくることを、知ってもらいたいのだ。

「いやいや・なかなかおじさん」のほとんどは、「絶対的な敵」ではない。「こちらの接し方によっては、敵にも味方にもなり得る中立の立場」の人であるケースが多いのだ。