小室 トライアルの事業部が成果を出すことで、社内の見る目は変化しましたか。

大塚 そうですね。トライアルで始めている事業部に先進的なイメージが感じられて、他の事業部も「じゃあやってみようか」という雰囲気になってきました。

小室 全社的にやるべきことと、地道に成功体験を積んで広げたほうがいいことと、両方ありますね。「21時以降は接続禁止」みたいなのは、部署ごとにやると結局浸透しない。そういった部分は一斉に取り組みつつ、並行して一部で成功事例を作っていくのはよいやり方ですね。

AI時代を生き抜く会計士に
求められるスキルとは

小室 AI(人工知能)とかRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が導入されていく中で、今後、会計士にはどのようなスキルが求められてくると思いますか。

大塚 単純で大量な作業は、どんどん代替されると思います。ただ、AIはあくまでもお友達、補佐なんです。自分で考えてそれを使いこなせる人が必要です。まさに自ら考え、自ら行動しないような人は厳しくなると思います。

小室 仕事がさらに高度化しますね。

大塚 言い方を換えれば、量から質へのパラダイムシフトの中で、求められるものが厳しくなっていくということ。今まで量でごまかしていた人や、土日まで仕事をしてカバーしていたものが、だんだん通用しなくなる。その代わり、そこを乗り越えれば、ビジネスパーソンとして非常に価値が高まっていきます。

小室 AIの進化する方向性は読めない部分もあるので、自分で勉強して対応できるようにしておかないといけない。会社側が「こっちだよ」と示してあげられる話ではなくなっています。