大塚 全くおっしゃるとおりです。AI化、RPAなどのロボ化は、開発サイドはもちろんですが、ユーザーサイドもマインドをデジタル化しないと進化しないと思います。

 せっかくいいものを開発しても、使う側がその気にならならない限りチェンジマネジメントできないわけですから。逆を言えば、使う側が「こういうことができませんか?」というニーズを出していかないと、開発サイドも進まない。

大塚 弊社で、このデジタル化と同じく重視しているキーワードがダイバーシティです。例えばジェンダーとかエイジといったものだけではなく、スキルのダイバーシティも大きなポイントです。会計士だけではなく、データアナリシスなどの様々なスキルも含めたダイバーシティを実現することが、1つの成長キーワードですね。

人材育成の基本的なフレームワーク
3つの「O」とは何か

小室 私たちが御社のコンサルに関わる中で印象的だったのは、若い会計士の育成に力を入れるなど、コミュニケーションを重視されていたことでした。

大塚 私どもの人材育成の基本的なフレームワークには、3つの「O」というのがあるんです。「On the Job Training」「Off the Job Training」「Opportunity」の3つです。

 Off the Job Trainingは研修。On the Job Trainingは現場の中で教える。そしてOpportunityは色々な意味で使いますが、権限移譲もOpportunityなんです。今まで先輩がやっていた仕事を「やってみなさい」というのもOpportunity。例えば海外赴任をさせるとか、国内出向するとか、事業部を異動するなどもそうですね。それをプロジェクトの中できちんとやっていたということです。

小室 会計士の方は、自立志向が強いからこそ、「自分の成長は自分で責任を持つ」みたいな風潮もあったと思います。もちろん個人の成長へのモチベーションも重要ですが、そこにプラスして組織で人を育てていくことで、育成スピードが非常に上がったと思います。

大塚 働き方改革に取り組むと、時間もできるので権限委譲もしやすくなる。すべてはつながっているんです。