英国では欧州連合(EU)離脱を巡り閣僚の辞任が相次ぐ中、テリーザ・メイ首相は欧州当局とようやく合意にこぎつけた協定案を頓挫させまいと奔走している。だが、議会では合意案に対する反発が高まっており、15日にはドミニク・ラーブEU離脱担当相を含む閣僚6人が辞任し、メイ政権は緊迫した場面を迎えている。閣僚の相次ぐ辞任表明を受けて英ポンドは急落し、対ドルで前日比1.6%安と、1日の下げ幅としては約1年ぶりの大幅な下げとなっている。メイ首相は離脱条件を巡って保守党内部で強まっている反発を鎮めようとは努めているが、異なる離脱案の交渉を求めている与党保守党の議員らは、メイ氏の不信任投票に持ち込もうとする動きも見せている。
緊迫する英政局、ブレグジット巡りメイ首相窮地に
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