北朝鮮の国営メディアは16日朝、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が「新たに開発されたハイテク戦術兵器」試験の視察のため、兵器施設を訪問したと報じた。今年に入り米国と北朝鮮の外交交渉が始まって以来、北朝鮮が軍備増強の継続について公表したのは、これが初めて。どのような兵器の試験を行ったのか、金正恩氏がいつ施設を訪れたのかは明らかにされていない。北朝鮮情勢を巡っては、緊張緩和と朝鮮半島からの核兵器の排除を目指す外交プロセスがほぼ1年にわたり進められているものの、その行方が依然不透明なままだ。北朝鮮は今月、マイク・ポンペオ米国務長官と金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長との間で行われる予定だった会合を急きょキャンセルした。国務省はスケジュールが合わなかったことを理由に挙げた。