西武や東武にも構想はある
地下鉄直通特急が広がる予感

 先日西武鉄道がお披露目した、2019年3月デビュー予定の新型特急車両001系「Laview」には気になる設備がついている。特徴的な球面状の前頭部に設置された非常扉である。

 発表記者会見でこの点を質問された西武鉄道の飯田則昭取締役常務執行役員は、今のところ具体的な計画はないと前置きしながらも、Laviewが地下鉄の乗り入れに対応していることを認めた。

 Laviewが導入される西武池袋線と直通運転を行っているのは東京メトロ有楽町線と副都心線だ。西武鉄道は昨年3月から地下鉄直通の有料座席指定列車「S-TRAIN」の運行を開始し、平日の朝晩には有楽町線に、土休日は副都心線を経由して東急東横線・みなとみらい線に直通運転を行っている。横浜・秩父両方面の観光利用を強化するために、副都心線直通S-TARAINを特急に格上げする構想があるのかもしれない。

 また、東武鉄道は2017年から2020年までの中期経営計画で、鉄道ネットワークの拡充による新たな需要の創出策として、特急列車の地下鉄乗り入れを掲げている。具体的な時期や乗り入れ路線は明記されていないが、1990年にデビューしたフラッグシップ特急100系「スペーシア」の置き換え時期が近づいていることを念頭に、水面下で検討が進んでいると思われる。

 次の10年にはどんな驚きがあるのだろうか。地下鉄に新たな特急がデビューする日を心待ちにしたい。