「選挙」といえば
日本ではもはや……。
今月6日に行われたフランス大統領選挙の決選投票は、野党・社会党のオランド候補が現職・サルコジ大統領を破って勝利し、17年ぶりの政権交代となりました。また、同日に行われたギリシャ議会総選挙では、連立与党の新民主主義党(ND)と全ギリシャ社会主義運動(PASOK)は計149議席で過半数に2議席届かず、敗北しました。
この2つの選挙の結果を受けてヨーロッパ各国では政治、経済にさまざまな動きが出ています。
一方、今日本でも、ある選挙が人びとの大きな関心を集めています。
しかし、これはフランス、ギリシャのような政治の話ではありません。もしかしたら、実際の政局以上に多くの国民が注目しているかもしれない、6月6日の「第4回AKB48選抜総選挙」の話です。
今回投票の対象となるのは、AKB48はもちろん、SKE48、NMB48、HKT48の研究生も含めた全メンバー237人で、過去最多の立候補者数となるそうです。
そして何といっても気になるのが、第1回と第3回を制している前田敦子が出馬を辞退したことの影響です。
YouTubeの「AKB公式チャンネル」で今月から配信されている政見放送ならぬ「アピールコメントChannel!」では、過去3度の「総選挙」でセンターをめぐって前田との一騎打ちを繰り広げた大本命の大島優子が、「私のラストチャンス」という総選挙後の卒業を思わせる発言をしたところ、多くのメディアが「前田に続いて大島も卒業か?」と報道しました。ネット上には動揺する多くのファンたちのさまざまなコメントが溢れ、一時騒然としましたが、直後に大島自身がブログで卒業を否定し、騒ぎはいったん収まりました。
しかし、この話題が政治経済の時事ニュースをかき消してしまうくらいメディアの注目を集めたことで、AKB48の影響力の大きさを改めて世に示す結果となりました。