文在寅大統領の支持率は52%でも
大手韓国メディアは批判姿勢強める
11月16日、韓国ギャラップが発表した文在寅大統領の支持率は5週連続で下がり、52%となったが、依然として半数以上の国民からの支持を得ているとの結果になった。
文大統領を支持する理由は、「北朝鮮との関係改善」が32%でトップ、次いで「外交上手」が11%、「対北朝鮮・安全保障政策」が7%の順だった。逆に不支持の理由は、「経済・民生問題の解決不足」が44%でトップとなり、「対北朝鮮・親北動向」が21%、「最低賃金引上げ」「雇用問題」がいずれも3%だった。
文政権は、不人気だった朴槿恵・前政権を引き継いだため、期待値が先行するという“幸運”に恵まれた。また、韓国の若者たちの新聞離れや、SNSを通じて気に入った情報だけを得る傾向によって文政権の暗部が隠され、支持を得てきた形だ。
だが、ここにきて『朝鮮日報』『中央日報』という韓国を代表する主要2紙の文政権に対する批判が増えている。マスコミの批判は、政権末期になって大統領の力が落ち目になってから高まることが多いが、文政権に対する批判は既に始まっており、マスコミの良識に照らせば、それだけ文大統領の政策が危険をはらんでいるということであろう。
そこで今回は、マスコミの報道から文政権の将来を占ってみたい。