ドイツ政府はサウジアラビアへの武器販売を停止すると同時に、数人のサウジ国籍保有者の入国を禁止することでフランスと合意した。サウジ政府を批判していたジャマル・カショギ記者の殺害事件を受けて、国際社会が真相を求めてサウジへの圧力を強めている。ドイツのハイコ・マース外相は19日、記者殺害に関与したとみられる「18人のサウジ国籍保有者」を入国禁止の対象にすると表明した。ドイツ政府の報道官はそれに加え、サウジへの武器販売を全面的に禁止すると述べた。軍艦20隻の引き渡しなど、合意済みの取引も禁止するという。欧州では殺害事件に関するサウジの捜査が終わるまで対応を保留にする国もあり、この問題を巡り一致した対応を打ち出すには至っていない。