「お金は愛」の
ほんとうの意味
愛は“関心”を持つことです。
橋本社長は社員をお金で釣って社員に実行計画をつくらせているとき、
自分自身は三社祭りに出てお神輿(みこし)を担ごうとしていた。
そのような姿勢では社員がついてくるわけがない。
改革をすればするほど、辞める社員が続出して、
最盛期に350人いた社員が160人
まで減ってしまいました。
お金は、あくまでも愛情表現のツールです。
根底に愛がなければ、ただの紙切れになる。
橋本社長はそのことがわかっていなかった。
「まず社員の話に耳を傾けて、
実行してくれた社員をほめちぎりなさい。
社員に関心を持ってこそ、社員は喜び、
社員に与えるお金も生きる」
このようにアドバイスしたところ、
橋本社長は好きなお祭りを控えて社員の話を聞くようになった。
いまは社員との関係性もよくなり、人が育ち始めて人が定着するようになった。
私は常々、わが社の社員に「お金で釣る」と言っています。
それでも社員からひんしゅくを買わないのは、
社員がお金の亡者だからではない。
社長が自分たちに“関心”を持っているとわかっているから、
お金を素直に受け取れる。