株価が下がるときは
ドルコスト平均法が向いている
10月以降、株価が世界的に弱含みで推移している。筆者はアナリストでもストラテジストでもないので、その背景や理由、今後の見通しについて予想することはできないが、個人的な感想で言えば、少し潮目が変わってきたかもしれないという気がしている。
以前に、このコラムで「毎月一定額を積み立てる『ドルコスト平均法』がベストではない理由」という記事を書いたことがあった。しかし、もしここから大きく下落相場が続くとすれば、ドルコスト平均法を使った投資はかなり有効となり得る。
言うまでもなく、株を買うのはこれから上がると思うからだ。したがって、今後下がると思うのであれば、当然買わない、あるいは既に持っている株は売るべしと考えるのが普通だ。
ただし、それはどこまでいっても予測にすぎず、不確実であることは変わらない。間違いなく下がるという自信があるならそうすればいいが、相場に“絶対”ということはない。ただ、投資するに当たってドルコスト平均法で購入する場合に最も成功する確率が高いのは、実は「これから株が下がるとき」なのだ。