英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡り、市場にとっては12月11日が新たな正念場となる。  英議会はこの日、テリーザ・メイ英首相が欧州連合(EU)との間で合意した離脱暫定案について採決を行う。承認されれば、英国は秩序だった離脱に向けて進み出す。  だが、否決されればどうなるか。2度目の議会採決から無秩序な離脱、国民投票の再実施まで、さまざまな選択肢が考えられる。解散総選挙の実施もあり得るだろう。  市場は2016年6月に実施された国民投票の結果を完全に読み間違えた。