Netflixの大ヒット作品は日本人に刺さらない?世界最多視聴の「王道ラブコメ」がスルーされた納得の理由写真はイメージです Photo:PIXTA

Netflix(ネットフリックス)で配信される作品の中には、世界的にヒットしながら、日本ではほとんど話題にならないものがある。2026年1月に世界最多視聴を記録した作品も、その典型例だ。一見すると王道のラブコメだが、物語の底には「安定か挑戦か」「決断を先延ばしにする人生」といったテーマが流れている。しかし、日本では静かにスルーされた。本作が映し出す価値観と、日本の視聴者との距離感を手がかりに、その理由を考えてみたい。(フリーライター 鎌田和歌)

海外では人気でも日本ではトップ10圏外

 毎月たくさんのコンテンツが配信されるネットフリックスでは、それほど話題にならないままの作品も少なくない。また、海外では人気を博しても、日本ではトップ10圏外となる作品もある。

 今年1月に配信された映画『あなたと私の夏の旅(原題:People We Meet on Vacation)』もそのひとつだ。この映画は、ネットフリックスの2026年1月ランキングで、世界で最も視聴された映画となっている。しかし日本ではトップ10に入らず、SNSなどでも大きな話題とはなっていない。

 なぜかを分析する前に、作品の内容をざっくりと紹介してみたい。

 本作は一見すると女性向けの王道ラブコメだが、ストーリーの核の部分には「人生においての保留」「決断するのはいつなのか」といったテーマが盛り込まれている。また、背景に若い男女2人のキャリア形成があるという意味でも、ビジネスパーソンにとって刺さる部分があるはずだ。