ロボットは恐らくわれわれの雇用を奪うだろう。一方で、ロボットを歓迎することで労働者は最大のメリットを享受できるという証拠も明らかになりつつある。ロボットの数が多い国ほど国内総生産(GDP)は大きく、国民の平均的所得水準も高い。反対に、自動化に逆らう国は富を創出する機会だけでなく、新たな雇用の機会も失っている。今後20年間にコンピューターやロボット、人工知能(AI)が今ある仕事の半分を消滅させるかもしれないという当たり前の懸念を踏まえると、これはおかしな考えに思えるだろう。また、ロボットがどんな仕事にも向いている訳ではないし、使われていないロボットは季節労働者やオンデマンド式の人材よりもコストが高くなりがちであることを踏まえれば、企業経営者の目には無理のある議論に映るだろう。
ロボット化の波に乗るには:現実を直視せよ
急速に進む自動化、出遅れる米国
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