長身のハイテク専門家、スティーブ・マシェロ氏は15年前、カリフォルニアで本を書き始めた。その中でマシェロ氏はアメリカンドリームはもうすぐ「中国でしか見つからなくなる」かもしれないと指摘、しばらくして上海に移り住み、会社を立ち上げた。のちにこの会社はアマゾン・ドット・コムと阿里巴巴集団(アリババ・グループ)から世界最大のインターネット市場にサービスを提供するパートナー企業として認定される。マシェロ氏はこのところ、壁にぶつかっている。近く、自身が持つクラウドコンピューティングのノウハウへの需要が強いシリコンバレーに戻る予定だ。52歳のマシェロ氏は言う。「ここに未来はない」経済は興奮と新たな活力に満ちている、テクノロジー企業やレストランチェーン、工場の経営で大金を稼げるかもしれない――。何年もの間、米国の起業家にとって中国はそんな場所だった。多くの人が北京語を身につけ、中国で何千人もの人を雇って教育し、家を買い、配偶者と出会い、バイリンガルの子どもを育てた。
中国で夢破れた米国の起業家たち
「ここに未来はない」と帰国、コスト・税制・政治に翻弄
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