ウガンダのある空軍基地では、何重にも警備体制が敷かれた内部で、同国が2年前に排除すると約束した北朝鮮軍の兵士がひそかに活動している。ウガンダ軍の上級幹部は、北朝鮮の特殊作戦部門の部隊員たちがウガンダの精鋭部隊に対し、武術やヘリコプターからの空中射撃などの技能訓練を行っていると明らかにした。指導しているのは北朝鮮の兵士や企業、契約事業者、武器商人たちだ。彼らは国連制裁に反して世界中で活動し、米政府による「最大級の圧力」をかいくぐっている。軍当局者や外国の外交官はそう話す。このパターンは比較的小規模な国々に広く見られる。その多くはアフリカに位置し、北朝鮮に核兵器開発を断念させる国連の取り組みに協力し、数十年間かけて構築した北朝鮮との関係を絶つと約束していた。だが実際には、タンザニアやスーダン、ザンビア、モザンビークといった国々は、人目につかないように関係を深めていたと外交官や防衛産業アナリストは指摘する。4カ国の担当者はコメントの求めに返答しなかった。