ドナルド・トランプ米大統領がドイツ首相によるイラン戦争批判の報復として、ドイツ駐留米軍の一部撤収を表明した時、セビム・ダーデレン氏はこう思った。ついに来た、と。ドイツの極左政治家であるダーデレン氏は「ナチス打倒を支援してくれたことには心から感謝している」とした上で、「しかし、第2次世界大戦終結から81年がたった今、ロシア、英国、フランスに続いて米国の兵士たちも帰国する時が来た」米国防総省が、ドイツ駐留米軍3万5000人のうち5000人を6~12カ月以内に撤収させるとともに、ドイツに長距離通常ミサイルを配備する2024年の合意を撤回すると決めたことで、ドイツの主流派政治家や安全保障当局者の間に動揺が広がった。