たったこれだけなのか。ドナルド・トランプ米大統領のイランとの新たな「覚書」の内容が報道機関に漏れる中、米国民は疑問を抱かざるを得ない。米国は38日間の戦争からの実質的な成果を主張できるが、任務は完了しておらず、47日間の停戦は戦略面の後退をもたらす可能性がある。報じられている暫定合意の内容は、双方がそれぞれ行ってきた封鎖を終わらせ、恐らく米国が金銭面でインセンティブを与える一方、核問題や制裁のさらなる緩和についての協議は60日以上継続するというものだ。ある米当局者は、イラン側が濃縮ウランの「処分」を最終合意に盛り込むと保証したと述べているが、イラン当局者はこれを否定している。***根本的な問題は、核開発計画の解体前に米国が圧力をかけるのをやめる点にある。米国による海上封鎖が解除され、イランが石油を輸出できるようになれば、核に関する譲歩を引き出すために残された手段は戦争再開の脅しだけになる。