良品計画の食品事業が絶好調だ。10月に発表した中間決算では、売上高が前年同期比13%増の2桁成長となった。今でこそ成長株となった食品事業だが、かつては前年割れすることもあった。それを立て直したのが、2017年に食品部長に就いた嶋崎朝子執行役員だ。
嶋崎氏はアロマディフューザー(ミストと一緒にアロマを拡散させる機器)など数々の商品を開発したヒットメーカーで、MUJI USAのトップとして米国事業を軌道に乗せた実績を持つ。
食品事業は17年以降、安定した伸びを見せ、商品ラインアップも広がっている。今年9月末、「無印良品」で発売された新商品が冷凍食品だ。同ブランドらしく、「化学調味料不使用」「中身が見えるパッケージ」を売りとし、総菜やご飯類など日々の献立となるものを中心に50種類を投入。スタート時にはインターネットと4店舗のみの販売だったが、2ヵ月で9店舗まで拡大している。