遠距離通勤と偽り彼女の家から出社!「定期代サギ社員」に下った審判
皆さんの職場で、経路を偽って定期代をちょろまかしている人はいない?もし、発覚して悪意があると判断された場合、利息をつけて返還を求められることも…!(写真はイメージです) Photo:PIXTA

営業社員に支払われる歩合給に関し、違和感を覚えた所長。経理担当に浅井という営業社員の金額を確認するよう頼むと、総額50万円以上も過払いしていたことが発覚した。さらに浅井は定期代も不正受給していることが判明。事態を重く受け止めた所長は、浅井本人を呼び出して返還を求めるが…。(特定社会保険労務士 石川弘子)

L食品会社 概要
創立40年の食品製造会社。地方に工場2つと関東圏内に営業所がある。業績も安定しており、のんびりとした社風である。
登場人物
遠山所長:M営業所の責任者。40代男性。自身もトップセールスとして営業を行う。細かいことが苦手で、事務処理は全て女性事務員に任せている。
浅井:2年前にM営業所に転勤してきた30代男性営業主任。大学卒業後、L食品に入社。物静かでおとなしく、プライベートは謎。
深田:会社の最寄駅から3つ目に住む20代後半の女性社員。半年前にM営業所の経理として採用された。真面目でテキパキとした仕事ぶりは、営業所内でも評価が高い。
近藤:経理をしていた深田の前任。30代前半の元女性社員。

ある営業社員への歩合給と
定期代の過払いが発覚!

「深田さん、浅井さんのことでちょっといいか?」

 遠山所長は深田を席に呼ぶと、契約数に応じて支払われる営業社員の歩合給の一覧を広げて、浅井の欄を指さした。

「浅井さんの歩合だけど、数字が違ってないかな?」
「本当ですか?前任が作ったエクセルで計算したのですが…」
「たぶん計算式が違っていると思うんだ。ちょっと調べてくれないか?」