パワハラ社員に悩んでいないか?
機嫌が悪いと当たり散らし、入社以来まともに仕事を教えたことが一度もない――こんな上司や先輩に悩まされたことはないだろうか?(写真はイメージです)

会社の顧問である父親のコネで入社した娘(40代の経理担当)は、後輩へのパワハラ常習犯。ある時、体調不良のため2ヵ月間入院し、その間は後輩が経理を担当した。1ヵ月後、後輩は帳簿の不正に気づいて所長に相談するが、本人が職場復帰した際に、もみ消されてしまう。失望した後輩は転職を決意、就職先が決まって退職日まであと1週間という日に、顧問と激突。顧問とその娘はどうなるのか?(特定社会保険労務士 石川弘子)

N社概要
創業45年の建築資材の販売会社。従業員数は200名以上で関東圏に20以上の営業所がある。各営業所は所長と営業社員が数名、事務が2名の体制である。
登場人物
薄井幸子:40代前半。K営業所の経理担当。父親のコネで短大卒業後に入社し、以来20年間、他の営業所への異動はない。実家暮らしで、未婚。
安田美香:20代半ばの営業事務。新人の時から、薄井幸子の嫌味や嫌がらせに悩みつつも、スキルアップに励むなど向上心が高く、能力も高い。
丸山所長:K営業所に赴任して3年目の40代前半の男性。顧問の娘・幸子に頭が上がらず、常に気を遣っている。
薄井顧問:幸子の父。N社の創業メンバーで現在は顧問。本社におり、役員に対しても影響力がある。仕事一筋で部下に厳しい半面、娘には甘い。

「仕事舐めてんじゃない?」
お局の嫌味に耐える美香

「安田さん、この資料、意味が全然分からないんだけど。資料は使う人の立場で考えて作って。前から何度も言っているわよね」
「すみません……。所長からのアドバイスで作成したのですが、どのあたりを直せば見やすくなりますか?」
「そんなこと、いちいち言われなきゃ分からないの?もう3年目になるんだから、いい加減自分で考えて」
「(沈黙)……」
「イマドキの若い人は自分で考えるってことをしないんだから!仕事舐めてんじゃない?」