米国とウクライナの当局者らは17日、黒海でウクライナ海軍の艦船3隻がロシアの沿岸警備隊に拿捕(だほ)された問題を受け、欧州連合(EU)に対しロシアへの制裁を強化するよう呼び掛けた。拿捕(だほ)を受けてウクライナは戒厳令を発令したが、EUは追加の制裁措置に消極的な姿勢を示している。米国のウクライナ特使を務めるカート・ボルカー氏は17日午後、記者団に対し、少なくともロシアの一部当局者を制裁対象に加えるよう求めた。ウクライナのボロディミル・グロイスマン首相はそうした制裁措置に加え、広範な経済制裁も合わせて導入するよう呼び掛けた。欧州連合(EU)首脳は先週、ウクライナの艦船に対しロシアが軍事力を使ったことを非難する声明を発表。ロシア政府に対し、ウクライナ人乗組員24人の釈放と、黒海とアゾフ海を結ぶケルチ海峡の航行権の修復を要求した。
米・ウクライナ、EUにロシア制裁強化を要求
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