自分の仕事がきついと考えている人は、米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長のことを思い浮かべるといい。パウエル氏は何カ月も前から、FRBが今週追加利上げに踏み切ることを示唆してきた。だが経済・金融面のシグナルは、立ち止まるべきだということを示している。一方、ドナルド・トランプ米大統領は、ほとんど毎日のようにパウエル氏を攻撃し、利上げを思いとどまらせようとしている。  パウエル氏はどうすべきなのか。今週の連邦公開市場委員会(FOMC)では、FRB内外の政治を無視し、慎重な利上げ停止を促すシグナルに従うというのが正しい答えだ。