ロンドンのガトウィック空港で19日夜、複数の小型無人機(ドローン)が侵入したことを受けて滑走路が閉鎖された。航空規制当局が違法なドローン操縦者を特定できるようになるにはほど遠いことが露呈したが、現状では一般市民の安全確保がままならないことは言うまでもない。欧州有数の空港であるガトウィックは19日夜から閉鎖され、10万人余りの乗客に影響が及んだ。ホリデーシーズンの最盛期を目前に、ガトウィックを発着する数百便が運航停止となったほか、数万人の乗客が空港に足止めされ、ルート変更や遅延を余儀なくされた。専門家によると、英米では商用・娯楽用ドローンが急増し、政府の対応が追いつかない状態だ。空港警備技術を提供するディドローン・ホールディングス(サンフランシスコ)のバイスプレジデント、フィル・ピツキー氏は「確かに様子見の姿勢が取られている」と指摘する。