金融市場の神経を、聞こえのいい言葉でなだめようと試みる当局者たちはたいてい失敗する。24日のスティーブ・ムニューシン財務長官がまさにそうだ。長官は前日の日曜日に、米国の6大銀行が電話で、融資と運営のための「流動性が有り余るほど」あると伝えたとツイッターに投稿した。そして週明けの株価は3%近く続落した。クリスマスイブの市場は薄商いだったうえ早仕舞いしたとはいえ、銀行の流動性は投資家が懸念するところではなかったようだ。株価は連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ以降、4営業日連続で下げた。FRBの利上げ発表があった19日午後2時以降、週明け24日までにS&P500指数は8.2%、ダウ平均株価は8.1%それぞれ下げた。
自信過剰のFRBがもたらした株価急落
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