自国のコメ産業の成長のため

 時代は進み、中国のコメは“高級化路線”に突入した。飽食の時代に突入した今、中国人消費者が求めるのは、差別化されたコメだ。今年10月、黒竜江省ハルビン市で初めてとなる米の国際品評会(「国際大米節稲米品評活動」)が開催された。新潟産の「越光」が金賞に輝き、山形産の「ひとめぼれ」、黒竜江産の「五優稲4号」がそれぞれ銀賞を受賞した。

 一方で、日本産米の栄光はいつまで続くのかと不安にもなる。中国のキャッチアップは工業製品のみにとどまらないからだ。すでに沿海部では、日本産の高級フルーツに匹敵する高品質な中国産フルーツが流通を始めている。

 また、自国のコメに国際競争力を持たせようと、中国の研究者たちは日夜研究に勤しんでいる。各国から専門家を招聘して品評会を開催するのも、その目的は各国の研究事例を吸収するためだ。最近、中国は市場開放に転じたが、「外国からのコメを輸入するのも、自国のコメ産業の戦略に磨きをかけるため」(第一財経電子メディア版)に他ならない。

「ヘルシーさ」を強調して売り込む東北米。贈答用としても競争力を持つ
「ヘルシーさ」を強調して売り込む東北米。贈答用としても競争力を持つ Photo by Konatsu Himeda