お金が貯まらないあなたのお金の貯め方、ストレスがたまる方法ではありませんか? Photo:PIXTA

「一年の計は元旦にあり」といわれるように、新年という節目に新たな誓い(計画)を立てる人は多いはずです。お金に関しても、今年からしっかり積み立てを行う、年間で〇〇万円を貯金する、あるいは5年後に「億り人(資産1億円以上)」になるなどと考えている人もいるかもしれません。

 ただ、私はファイナンシャルプランナーとして今まで、こうした計画を立ててみたものの途中で挫折する人を数多く見てきました。ジャンルは異なりますが、毎年のように新しいダイエット法が登場するのは、裏を返せば失敗している人が多いから。お金に関してもさまざまな家計管理の方法、運用手法が紹介されているのは、ダイエットと同じく貯められない人、増やせない人が多いからでしょう。

 では、なぜお金が貯まらないのか、あるいは貯められないのでしょうか。それは、自分に無理を強いているか、ストレスのたまる方法で貯蓄や運用を行っているからです。

「万人に共通の正解はない」と言ってしまえば、元も子もないかもしれませんが、自分流、言い換えれば「我が家流」の貯め方を1日でも早く習得した人がお金を貯めている(資産を築いている)といえます。日本人は横並びが好きで、人と同じことを行えば安心感は得られるものの、「安心」=「我が家にベストな方法」ではありません。

 ですから、これまで数多く紹介されてきたお金を上手に貯めるノウハウを、そのまままねるのではなく、良いとこ取りして、うまくアレンジしていくのがいいでしょう。

お金を貯められる人がやっている
予算の立て方、家計の見直し方

 例えば「家計簿」。最近は家計簿アプリを使う人が増えてきましたが、一方で手書きの家計簿で、事細かに支出内容を書きだしてムダを見つける手法を取る人もまだたくさんいます。どちらも一長一短があるため、自分のあっているやり方を見つけましょう。

 気をつけたいのは、家計簿をつけること、つまり1円単位まで帳尻を合わせたり、管理したりするのを目的化してしまうことです。家計簿は我が家のデータベースであって、今後の家計の見直しや定期的な支出などを見積もるためのツールです。家族旅行に行く、帰省する、固定資産税を払う、生命保険料を年払いする等々、日常的な支出以外のイベント費用などを年間予算に組み込むためのものなのです。