サウジアラビアの政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」から米欧出身幹部の流出が相次ぎ、PIFがサウジ経済の変革促進という大役を担うことが難しくなっている。  PIFの規模はおよそ2000億ドル(約22兆円)。複数の関係者によると2018年、英国人の法務責任者やスイス人の公的投資担当トップ、スペイン人のプライベートエクイティ(PE)担当者がいずれも、就任後1年半を待たずにPIFを去った。  戦略責任者の戦線離脱はさらに早かった。