ビットコインは果たして、熱狂的な買いで急騰した2017年の高い期待に応えられるか。2018年初頭の大きな問いは、明らかな「ノー」を突きつけられて1年を終えたようだ。2017年に記録した1400%近い値上がりから一転、ビットコインは2018年におよそ7割値下がり。1600億ドル(約17兆5000億円)程度の時価総額が吹き飛んだ。その急落ぶりは、芽吹きつつある仮想通貨市場の足元がまだいかにおぼつかないかをさらけ出した。米金融大手による参入の動きも見られたが、詐欺行為が横行しており、ビットコインやこれを支える「ブロックチェーン(分散型台帳技術)」技術の具体的な用途も、まだほとんど生まれていない。ベンチャーキャピタル会社プレースホルダーのパートナーで、仮想通貨に関する著作もあるクリス・バーニスキ氏は「ビットコインが6000ドルを割り込んだ際、多くの人が顔にパンチを食らった」と述べる。「ハッとさせられた瞬間だった」
仮想通貨どこに向かう? 「誰もが使える」が鍵
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