東大生協のベストセラーの多くは
4つの目的のどれかを満たす

 私がこの目的に気づいたのは、東大生協書籍部で大ベストセラーになった『これからの「正義」の話をしよう』(早川書房)、『東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート』(東洋経済新報社)、『正義論』(紀伊國屋書店)、『人工知能は人間を超えるか』(KADOKAWA)の4冊がきっかけでした。

 この4冊は、私たちの想定をはるかに上回る勢いで売れていました。私はその様子を見て、東大生のニーズをがっちりつかんでいる本を分析すれば、彼らの読書傾向がわかるのではないかと考えるようになりました。

 そこで、東大生協書籍部の売上ランキングや東大生へのヒアリング調査をもとにしつつ、これらの本がなぜベストセラーとなったのかを分析してみました。

 その結果、東大生が本を読む目的を4つに分類できることがわかったのです。

 東大生協書籍部のベストセラーの多くは4つの目的のどれかを満たしています。そのため、新刊を注文するときにも、その本が4つの目的に合致しているかを見つつ注文数を決めることで、売れる本を逃さず仕入れることができるようになりました。

 4つの目的をそれぞれ紹介します。

 1つ目は、「世界で活躍するため」です。東大生に人気のある就職先は、外資系の金融やコンサルタント、またはアップルやグーグルなど、世界的な超有名企業が中心です。そういった企業で活躍するために「世界の情勢」や「外資系企業の現状」について書かれた本を読んでいるのです。

 また、将来留学を考えている東大生は当然、世界の名門校を目指しているため、名門大学に関連した本もたくさん読んでいます。