昨年の連載第2回『最終内定率90%超なのになぜ“就職氷河期”なのか 路頭に迷う学生たちが抱きがちな「就活への誤解」』でも書いています。

 けど、それ(就職氷河期の96年)以降のデータで比較すれば、ここ2、3年だけが、特に悪いってことではないのがわかります。ここ20年近く、ほとんど求人は1点台で、今後、求人倍率が2.0を超える80年代後半のようなことは起こらないと考えられます。

 ですから、現在は氷河期ではなく、「普通の時期」だとボクは思います。しかも、求人倍率は1.0以上ですから、「人が採れなかった!」という会社もあるんです。なのに、氷河期って言うのは変な話ですよね。

 メディアは、「普通だ」と言ってもニュースにならないので、「厳しい!」「改善!」と言うんでしょうが、現在の日本はこの数字が“普通”の状況です。中国・インドネシアと比較しても新卒の就職状況に関しては悪くないんじゃないですか?

 ところで、あらためて就職(内定)率の推移を見てみると、10月1日時点での内定率は60%前後。ですから、現在5月末の時点では、5割以上は未決定というのは間違いないですね。

 ここまで見てきまして、冒頭の「日本の13卒就職活動は5月をもって、おおむね終息する」とはどんな状況か、どんな現実かを言うとこうなります。

・人気のある大手企業、有名企業の採用は終了した。
・就職を考えている学生の内定率は、半分以下である(4割くらいか?)。
・傷ついて、心が折れたり、迷走しそうな学生が5割以上いる。
・同時に、採用終了していなくて、これから採用開始の企業、目標未達で採用活動継続の企業はまだまだ多い。

5月以降にいかに内定を獲得していくか
“氷河期”の今、本当に解決すべき課題

 早稲田のHクンに、「先日ジャカルタに面接に来ていた群馬県のS社は、新卒採用はこれからスタートらしい。海外勤務希望の新卒が欲しいけど、なかなか来ないらしい。メーカーやし、Hクンどう?」と聞くと、こう答えました。

「やはり、正直有名な会社に行きたいです。後輩からも、『いいとこ行かれましたね』と言われたいです。学生時代はバカばっかりしてたけど、あの先輩は『やっぱり違う』と思われたいです。このままでは北京の留学生にも会いづらいです」