就活最後の砦、それは面接。つい「長所っぽい」「実績っぽい」ことをかき集めて自分を売り込んでしまいがちだが、大切なのは「いかに面接官の質問の意図をくむか」だ。では面接の質問、その攻略法とは? キャリアデザインスクール・我究館館長の熊谷智宏がレクチャーする。

自分を売り込むよりも、
「面接官の意図」をくめるかが重要

 みんな、面接で何を質問されるかビクビクしていないだろうか?何が聞かれるか分からない上に、何を答えたらいいかも分からない。不安になって当然だと思う。

 だから、面接ではみんな自分を少しでも良く見せようと必死。自分の「長所っぽい」ところや「実績っぽい」ことをかき集めて、面接官にとにかくぶつける。一方的に自分を売り込むことに終始してしまう。

 だが、面接ではきみの「良い話」をすれば通るわけではない。私が館長を務める我究館では毎年、むしろ挫折や失敗の体験を話し、第一志望に内定する学生が多くいる。一見「悪い話」だが、面接官の意図をくんでいるのでプラスに働くというわけだ。

 それでは、面接を迎えるにあたって何をどのように考えていけばよいのか。
今回は、それを一緒に考えてみよう。

なぜ「学生時代に頑張ったこと」を
聞くのだろうか?

 まず最初に、面接官はなぜ「その質問」をするのか?

 考えたことがあるだろうか。それを考えることができる人だけが面接は通る。

 例えば、多くの企業で聞かれる質問。

「学生時代に一番頑張ったことは何ですか?」

 面接官はなぜこの質問をするのだろうか。

 次のページに進む前に考えてみよう。