2016年の米大統領選期間中にトランプタワーでトランプ陣営幹部と面会したロシア人弁護士が、資金洗浄捜査に絡む司法妨害で起訴された。マンハッタンの連邦裁判所で8日公表された起訴状で明らかになった。マンハッタンの連邦検事局によると、ナタリア・ベセルニツカヤ弁護士はロシア当局や有力なロシア人実業家、投資会社の絡んだ税金詐欺を巡る捜査を妨害した罪に問われている。ロシア側の検察とひそかに協力し、米捜査当局へのロシア政府の回答をまとめたとされる。この件は16年のトランプタワーでの会合とは無関係だが、ベセルニツカヤ被告がロシア政府に近く、米当局とのやり取りでロシア側に有利になるように動く場合があることが浮き彫りになった。