――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  日産自動車のカルロス・ゴーン前会長は2000年代初め、日産の経営立て直しで名をはせた。日産はいま、さらに洗練された再建の名手を必要としている。  日産はゴーン前会長が経営を引き継いだ当時に比べ、はるかにグローバルで複雑な企業になった。その後継者は日本の国内市場に一段と集中しつつ、ルノーと三菱自動車とのアライアンスで得られる規模の経済も両立させなければならない。巧みな外交手腕も、コスト管理や理想的な新車の発表に劣らず重要になるだろう。