最も会員数の多い婚活アプリは累計会員数800万人と言われる。また、会員数が数万人以上の規模の婚活アプリは、30以上。乱立する婚活アプリの中では、一体どんなことが行われているのか。(取材・文/フリーライター 鎌田和歌)
「婚活アプリ」市場では
どんなことが行われているのか
利用する人は頻繁に利用し、複数を使い分けていることも珍しくない。利用しない人はまったく利用しない。婚活アプリにはそのような印象がある。基本的に結婚を前提とする男女の出会いを想定したサービスだが、さまざまな思惑を持つ人が集う場所でもある。
入会金ゼロ円、女性会員は月額費も無料のアプリから、男女ともに1万円以上の入会費、月額費が必要なアプリもある。また、未成年の利用を防ぐためにすべての「婚活アプリ」では年齢確認が行われる一方、「独身」かどうかの証明が行われないアプリもある。必然的に、最も会員数が多いのは入会金・月額費が安く、独身であることの証明が不要のアプリ。逆に入会金・月額費が安く、証明が必要なアプリは会員数が少ない。
本気で結婚を望めば会員数が少ないアプリ、会員数が多いアプリを選べば純粋な結婚よりも「出会い」目的に出会う確率が増える……。アプリを比較したことのある人なら、そんなジレンマにもすぐ気づくはず。
昭和の「お見合い」がほぼ絶滅しかけている今、婚活アプリ市場ではどのようなことが行われているのだろうか。利用者たちの話を聞いた。
就活にも役立った?
婚活アプリ
「婚活アプリに登録している友だちは多いです」と話すのはAさん(女性/24歳)。
都内の大学に通っていた頃からアプリを利用していたが、「結婚が目的というより、遊び感覚」。社会人と話したい気持ちがあり、どんな男性が来るのかに興味があったという。