市民と行政がともに汗をかかない自治体は崩壊する奈良県生駒市役所

市民を「お客様」にする自治体に未来はない

『10年で激変する!「公務員の未来」予想図』書影『10年で激変する!「公務員の未来」予想図』 小紫雅史著 学陽書房刊 1600円+税

 先日、私は生駒市での体験に基づき、「10年で激変する!『公務員の未来』予想図」(学陽書房)という本を出版しました。

 その中で一番伝えたかったことの1つが、「市民を『お客様』にしてしまう自治体に未来はない」ということです。

 すでに現在進行形で、市民ニーズや行政課題が一気に多様化・専門化している一方で、自治体の予算は厳しさを増し、職員数は減少の一途をたどっています。他方、このようなニーズや課題に対応できる事業者、専門家、NPO、市民なども確実に増えています。

 したがって、これからの自治体は、「市民を単なるお客様扱いせず、まちづくりに汗をかいてもらう」「事業者をパートナーとして積極的にまちづくりに力を借りる」ことを意識して行動することが不可欠なのです。