人的補償で男を上げた長野に
カープでも早くも称賛の声

プロ野球各球団が「大事にしている」背番号とは?
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 FAで巨人入りした丸佳浩外野手の人的補償で広島への移籍が決まった長野久義外野手の対応に称賛の声が集まっている。

 長野は大好きな巨人に入るために他球団からのドラフト指名を2度も蹴った選手だ。4年間の辛抱をして2009年、ドラフト1位で晴れて巨人に入団。1年目は新人王、2年目は首位打者、3年目は最多安打とタイトルを獲ったばかりか、9シーズンに渡って主力として活躍し、3度のリーグ優勝、1度の日本一に貢献した。気持ちだけでなく結果でもチームへの愛を示してきたわけで、球団もその思いを受け止めていたはずだ。

 ところが今回、巨人はよりによってそんな功労者をプロテクトから外した。長野は大きなショックを受けたに違いない。だが、長野は動揺する素振りを少しも見せずに移籍を受け入れた。「自分のことを必要としていただいたことは光栄で、少しでもチームの勝利に貢献できるよう精一杯頑張ります」とさわやかにコメントし、男を上げたのだ。

 そして今回の移籍ではもうひとつファンの心をつかんだ長野の決断がある。広島は長野をチームに迎えるにあたって5番と9番のふたつの背番号を用意していたという。このうち9番はカープにとって大事な番号だ。1960年代は森永勝也氏、70年代は三村敏之氏、80年代は長内孝氏、90年代から2000年代にかけては現監督の緒方孝市氏がつけ、2014年から5年間は今回FA移籍した丸が背負った。広島の9番をつけた選手の多くは生え抜きの主力であり、森永氏、三村氏、緒方氏の3人は監督になり長内氏はコーチを務めた。そんなことから9番は出世番号とも呼ばれているという。永久欠番になっている衣笠祥雄氏の3番、山本浩二氏の8番、黒田博樹氏の15番には及ばないものの、9番はカープにとって大事な番号なのだ。