英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)支持派による比較的説得力のある主張のひとつに、EUを離脱すれば何百年もの歴史を持つ英国議会が再活性化されるというのがあった。離脱支持派の望みは15日にかなった。し、ブレグジット問題を議会の場に引き戻したからだ。必要とはいえ荒々しい民主的な自治のプロセスに引き戻したのである。  国会議員らは離脱案を202対432で否決した。これは記憶にある限り、英首相が立法措置で喫した過去最悪の敗北だ。実際にどのような結果を招くのかは予測できない。野党労働党のジェレミー・コービン党首は直ちにメイ首相に対する不信任動議を提出した。