チームのなかで
意見を通すには?

やりたいことを実現するには、自分の頭で考え続けて、とにかく実行すること佐藤大和(さとう・やまと)
レイ法律事務所代表弁護士(東京弁護士会所属)
1983年生まれ。宮城県石巻市出身。高校時代、模試では偏差値30のダントツビリで落ちこぼれ。大学生になってから勉強に目覚め、2009年の司法試験に1回目で合格(民事系科目は上位5%以内で合格)。11年、弁護士となり、大手法律事務所を経て、14年4月、レイ法律事務所を設立し、経営者弁護士として、2016年1月には国内の法律事務所でTOP5%以内の事務所規模に成長させる。TBS「あさチャン!」、フジテレビ「バイキング」などに出演。数多くの人気ドラマの法的監修も手掛ける。著書に、『ずるい暗記術 偏差値30から司法試験に一発合格できた勉強法』『ずるい勉強法 エリートを出し抜くたった1つの方法』(ダイヤモンド社)などがある。

佐藤 自分一人ならわがままでもいいのですが、チームのなかでやりたいことをやろうとするとどうしても衝突してしまいがちですよね。そういうとき、私は「アイデアを出し続ける」ことを大事にしています。相手の価値観を否定せず、でも譲らないときは譲らない。相手をつぶすのではなく、引っぱりあげるんです。つぶすのは攻撃だけど、引っぱりあげるのは対話。「じゃあどういうアイデアだったらいいと思います?」ってオープンクエスチョンで聞くようにしていくと、相手が合わせてくれるようになる

青木 私は、『天才のパターン思考』にも書きましたが、とりあえずチームのなかの「バランサー」の役割を担うようにしています。バランサーのところには、みんなからボールが集まってくるのでコントロールできるようになるんですね。あとは、自分が重要視していないことに関しては相手の好きにさせる。そうするとこちらが本当に譲れないことがあったときはだいたい聞いてくれるようになります。それでも、結局やりたいことは譲らないようになっちゃっていますね。

佐藤 究極のわがままかもしれませんが、どうしてもというときは、「一人でもやってやる!」と思っちゃいますね。

青木 あ、それは私も一緒です。自分の通したいわがままは、相手からしたらこちらのこだわりで、巻き込まれたくないと思われる可能性もあるので、そういうときはとりあえず一人でスタートというのもありだと思います。

佐藤 お互い個人プレーができる職種だから言えるのかもしれませんけどね。

青木 個人にしてもチームにしても、バックアッププランは複数用意しておいたほうがいいですよね。どうしてもやりたいことがあったときに手段が一つしかないとつらいじゃないですか。いくつか用意していて、そのなかの最終手段が「一人でやる」ということになるのかなと思います。