そして、お酒を飲んだ分、ご飯を抜くというのはできれば避けたいもの。お酒を飲むときほど、栄養バランスに配慮して、食事もお酒もおいしくいただくようにしましょう。

 あまりタンパク質のことばかり話すと、炭水化物は取らなくてもいいのでは、と思われがちですが、40代を過ぎたら、むやみに糖質オフ生活をするよりも、白米、白いふわふわのパンなどの精製された炭水化物を、発芽米や玄米、全粒粉を使ったパンなど、精製度の低いものにバージョンアップさせて、食物繊維やビタミン・ミネラルを補給するのがいいでしょう。今はやりのもち麦でもいいと思います。

大人のダイエットは、
「自分に合うやり方」で始める

 こうしたダイエットに良いとされる食材はもちろん、ジムや筋トレ、新しいエクササイズ法なども、ネットをみると賛否両論いろんなことが言われていますよね。今、いろいろ情報を得られるだけに、何かを始める前に検討する時間がかかり、結局、時期を逸してしまうケースがとても増えています。

 でも、「やってみようかな」と思える方法はそんなに多くないはずです。自分のスイッチを入れる何かに出合えたら、直感に従って始めるのはいかがでしょうか。そして、波に乗れた後は、時折、以前よりも心身ともに健康的になっているか、客観的に振り返る機会を持っていただけたらと思います。

 ダイエット成功への近道を考えているだけでは痩せません。以前は失敗した方法も、転職後の今の生活スタイルとの相性は良い場合もありますし、良し悪しを判断するのもまずは行動ありき。

 先日も、お酒をやめられないと言っていたクライアントさんと、どうしてお酒がやめられないのかを考えたとき、「仕事終わりにオフになるスイッチが欲しかっただけ」という答えが出て、仕事後にジムに通うようになったらあっさりお酒をやめられた、ということがありました。

 時間の使い方も含め、「今の自分に合うやり方を選ぶ」ことが、年を重ねた分だけ自分のことをよく知る大人のダイエットなのかもしれません。

(栄養士・食事カウンセラー 笠井奈津子)