『週刊ダイヤモンド』2月2日号の特集は「サブスク革命 定額課金の衝撃」。ウェブサービスやメディアなどから急速に広がったサブスクリプションサービスの流れは、今ではリアルの生活をも変え始めている。一風変わったサブスクサービスを展開する異色の企業を紹介しよう。(聞き手/「週刊ダイヤモンド」編集部 松本裕樹)

バイクの定額サービスで新車販売も増加
キズキ経営企画室・松崎城氏(定額サービス責任者)

――サービスの概要を教えてください。

 当社では通常のレンタルバイクサービスの他に、2013年3月から月額定額(契約は1年更新)でバイクを借りることができる「マイガレ倶楽部」というサービスを行っています。年間24回(一カ月で最大3回、1回当たり24時間以内)利用できる「マイガレ倶楽部」と、それほどの頻度で乗らない人向けに、年間10回(一カ月で最大2回、1回当たり24時間以内)利用できる「マイガレ倶楽部ライト」の2つです。

定額レンタルサービスの利用者が増えただけでなく、新車の販売増加にもつながった

 実施店舗は全国113店舗。利用できるバイクは時期により約3000~4000台(通常のレンタル利用も含む)あります。利用するバイクの排気量、休日も利用するかなどで料金は複数ありますが、最も低額なコースだと月額3500円から、最も高いコースでも月額9800円です。

 例えば、月額9800円のコースを利用した場合、一年合計で11万7600円。通常のレンタルで借りれば44万6400円かかりますから、定額コースの方が年間で32万8800円安くなります。

 バイクを購入となると、都心では駐輪場を確保しなければなりませんし、駐輪代、車両代、保険、車検などがかかる他、数年ごとにニューモデルが出てくる。それであれば、わざわざバイクを購入しなくても、当社のサービスを自分のガレージ(マイガレージ)のように使ってほしいと考え、マイガレ倶楽部としました。

――サブスクサービスを始めた経緯は。

 もともとバイクのディーラーでしたが、2つの経営課題がありました。