米中西部は北極圏上空から流れ込んだ「極渦」という猛烈な寒気に覆われ、30日午前の気温が数十年ぶりの水準に急降下した。そのため政府機関や企業が活動を停止し、公共施設や大学が閉鎖。都市機能がまひする事態に陥った。米国立気象局(NWS)によれば、最も低い気温が観測されたのはノースダコタ州バファローのカ氏マイナス49度(セ氏マイナス45度)。体感温度が最も低かったのはミネソタ州パークラピッズのカ氏マイナス65度(同マイナス54度)だった。体感温度がシカゴ一帯でセ氏マイナス50度前後、中西部の北部地域でカ氏マイナス70度に迫る中、ウィスコンシン、ミシガン、イリノイの3州の知事が非常事態を宣言した。航空便の欠航が相次ぎ、米郵政公社(USPS)も配達を見合わせている。都市部では店が休業し、街角から人通りが消えた。
米中西部に数十年ぶり大寒波 イリノイ州など非常事態宣言
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