ボブ・スワン氏の仕事はそもそも簡単ではないのだが、今やますます難しくなってしまった。米半導体大手インテルは1月31日午前、スワン氏を正式な最高経営責任者(CEO)に任命した。同氏は過去7カ月間、暫定CEOとしてその半導体大手のとりでを守ってきた。スワン氏の前任者、ブライアン・クルザニッチ氏は昨年、数年前に従業員と不適切な関係があったことが明らかになり、辞任に追い込まれていた。インテルがその業界で支配的地位を維持するのであれば、スワン氏は今こそ、いくつかの厄介で長期的な戦略上の問題に取り組まなければならない。2016年の終わりに最高財務責任者(CFO)として同社に迎えられたばかりで、CEO職には興味がないと従業員に話していたという報道を踏まえると、スワン氏をCEOに任命するという決断は少し意外だった。米経済専門局CNBCは31日、インテルがスワン氏に決めたのは最近のことで、別の候補者(氏名は未公表)との交渉が最終段階でご破算になったからだと伝えた。インテル株は31日午前、2%余りの急落を示した。