――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***   米中貿易交渉を巡り、合意がまとまる可能性がささやかれている。優位に立っているのはドナルド・トランプ米大統領だ。問題は、トランプ氏がその優位性を生かすか、それとも市場を盛り上げ、地元有権者の歓心を買うために面目を保つ程度の合意で手を打つかどうかだ。  90日間の交渉期間が期限を迎えるまでに1カ月近くあるが、今のところ状況は芳しくない。トランプ氏と中国の劉鶴副首相(経済担当)が1月31日に協議した主なテーマは、中国による500万トンの大豆輸入拡大だった。