水とマイクロ波を使った新種の推進システムを開発する米国の宇宙新興企業が、イーロン・マスク氏率いるスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)の成功を小型衛星向けに再現しようと狙っている。つまり、相対的に簡単で安い軌道到達だ。ロシア系の移民が立ち上げ、米国の技術専門家集団に依存するモメンタスは、標準的なロケットで打ち上げられて到達することの多い軌道ではなく、目的に適した軌道に小型衛星を安く到達させる方法を編み出したと話す。それにより、衛星配備の費用が低下し、地球を周回する稼働年数が延びるはずだ。縦横2フィート(約60センチ)ほどの同社の宇宙機「Vigoride」は、さまざまなロケットに搭載されて大気圏外に出た衛星をゆっくりと動かして最適な軌道に乗せるのが目的だ。小型衛星は大型衛星と混載されることが多いためミッションに最適でない軌道に甘んじることがあり、長年の懸案となっていた。だがVigorideの革新的なエンジンはこの問題を解決しそうだ。衛星を動かす作業はたいてい複雑かつ高い費用がかかり、できないことも多い。
小型衛星を軌道に乗せ直す宇宙機、初の試験飛行へ
航空旅客にとっての「接続便に相当するもの」を宇宙で提供
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