「誰もわかってくれない」
闘う覚悟を決めた被告の心中

 公判が始まると、そんな被告が、よそからやって来た不審者であるかのような扱いで語られて、いたずらに不安を煽られていたのが気になった。なぜなら被告は、昔から施設の隣に住んでいた住民である。怖い思いをした被害者であるとはいえ、こども園という教育機関が、隣人の当事者を追い詰めて排除する思想で物事を発言する姿勢もまた問われるように思う。

 被告は判決言い渡し後、沢井裁判長が「あなたの苦しみが理解できないわけではないが、全く関係ない人に危害を与えることは許されない」と諭した際、わかってもらえていないと受け止めたのか、いかにも不満そうだった。判決で学校や地域の問題への言及がなかったことも、一因だったのかもしれない。

 だから「控訴」の一報を聞いたとき、被告は闘う覚悟を決めたのだと感じた。

 とはいえ、検察側は控訴しておらず、弁護側は被告と再度話し合い、早ければ来週中にも、控訴を取り下げるのか、控訴するのかの判断を決める。

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