企業決算は、その価値が過大評価されている。S&P500種指数採用企業の昨年10-12月期(第4四半期)決算シーズンが折り返し地点にさしかかる中、投資家は決算内容とアナリストによる利益見通しの下方修正に気を取られすぎている。これは異端的な考えだが、決算は人々が考えているほど重要ではない。懸念する理由から見てみよう。今年の米企業の利益予想は大きく切り下がっている。リフィニティブによると、S&P500種採用企業の1-3月期(第1四半期)利益予想は前年比0.5%増と、減益となった2016年初頭以来の低水準になる見通しだ。株式アナリストは、米国と海外の双方で、向こう1年の利益予想を下方修正しており、その数は上方修正を上回っている。米企業も利益見通しを引き下げており、今年に入り見通しの下方修正が30社に上る一方、上方修正は12社にとどまっている。